ココロの病へ
友達の知り合いがオーバードーズ(OD)したらしい。
私は復帰後にやった仕事でトラぶって、脳みそ煮える思いをしていた。
今朝は復帰以来一番忙しい朝だった。
「もらった薬を一度に全部飲んでも大丈夫なのか?」などという少ない情報で私に何をしろというのか・・・。ともあれ、身近な精神病患者は珍しいようで、メンタル系の相談が舞い込むのは珍しいことではない。
大抵は「なにはなくともゆっくり休んで、体調が良くなれば元気も出てくるよ~」とか「そんなに頑張んなくても良いんじゃない?」とかどっかで聞いたことを繰り返していれば事足りる。
ただ、ODとリストカット、アノレクシア・ブリミア・・・これはいかんともしがたい。薬をたくさん飲むのが悪いんだけど、問題の本質は「なんで薬をたくさん飲んじゃうのか」であって「なんでカッターごときで腕を切らなきゃならんのか」であるわけでそれは、素人が雑談レベルでどーのこーの言っても、くその役にも立たない。せめてプロの存在を知らせるのが精一杯だ。
もちろん「なんでヘトヘトになっちゃうまで頑張ってしまうのか」というのもあるけれど、さしあたっては「有無を言わさず休め!」と言えばいいので随分と気が楽な部分がある。
OD、あるちゅー、リスカちゃん(男の子のリスカ君を知らないもので)他色々、実物の記憶も無力さを裏打ちする。
アル中の友達を止められなかった元アル中の私、引きこもりの兄弟を部屋から引っ張り出すことが出来ない、不登校経験児だった私。それが自分の意思など関係なく支配することを知っている。
「お酒がたくさん飲めてもエラい訳じゃない!」「永久にそこに居られると思うのは間違いだ!」永遠に続く闇の中で、周囲も多少(多大?)迷惑をこうむるかもしれないが、転がりまわって苦しむのは本人だ。
私も振り返えってみれば酷い思い出。意外と「うつ」の方が楽だったのかもしれない・・・。
「うつ病」になった時点で、脳みそが電池切れて「底ついた」状態になれるからなのかなぁ。軽く人生リセットみたいな・・・。アルコールで「底をついた」時にゃぁ、肝硬変で、慢性アル中で、手足は壊死して、家族は出て行き・・・みたいになっちゃうんだし・・・。
と・・・は・・・い・・・え、ホントの本音。
OD、リスカ、あるちゅー・・・などと聞くと正直「ぎょっ」とする。その人の影にどうしようもない負のパワーが渦巻いているのに怯えるのだ。無力感よりも、明らかに怖れが上回る・・・。下手すると飲み込まれる。友達レベルではどうしようもならない。そしてしばらくすると音信不通になってしまったり、二度と会いたくなくなってしまったり・・・。
自分がうつ病気になって、直って、時々彼らがどうしているかを思い出す。
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