« ぜっふちょー | Main | やるぜトレーニング(決意) »

2004.09.10

ココロの病へ

友達の知り合いがオーバードーズ(OD)したらしい。
私は復帰後にやった仕事でトラぶって、脳みそ煮える思いをしていた。
今朝は復帰以来一番忙しい朝だった。

「もらった薬を一度に全部飲んでも大丈夫なのか?」などという少ない情報で私に何をしろというのか・・・。ともあれ、身近な精神病患者は珍しいようで、メンタル系の相談が舞い込むのは珍しいことではない。

 大抵は「なにはなくともゆっくり休んで、体調が良くなれば元気も出てくるよ~」とか「そんなに頑張んなくても良いんじゃない?」とかどっかで聞いたことを繰り返していれば事足りる。
 ただ、ODとリストカット、アノレクシア・ブリミア・・・これはいかんともしがたい。薬をたくさん飲むのが悪いんだけど、問題の本質は「なんで薬をたくさん飲んじゃうのか」であって「なんでカッターごときで腕を切らなきゃならんのか」であるわけでそれは、素人が雑談レベルでどーのこーの言っても、くその役にも立たない。せめてプロの存在を知らせるのが精一杯だ。
 もちろん「なんでヘトヘトになっちゃうまで頑張ってしまうのか」というのもあるけれど、さしあたっては「有無を言わさず休め!」と言えばいいので随分と気が楽な部分がある。

 OD、あるちゅー、リスカちゃん(男の子のリスカ君を知らないもので)他色々、実物の記憶も無力さを裏打ちする。

 アル中の友達を止められなかった元アル中の私、引きこもりの兄弟を部屋から引っ張り出すことが出来ない、不登校経験児だった私。それが自分の意思など関係なく支配することを知っている。
 「お酒がたくさん飲めてもエラい訳じゃない!」「永久にそこに居られると思うのは間違いだ!」永遠に続く闇の中で、周囲も多少(多大?)迷惑をこうむるかもしれないが、転がりまわって苦しむのは本人だ。

 私も振り返えってみれば酷い思い出。意外と「うつ」の方が楽だったのかもしれない・・・。
「うつ病」になった時点で、脳みそが電池切れて「底ついた」状態になれるからなのかなぁ。軽く人生リセットみたいな・・・。アルコールで「底をついた」時にゃぁ、肝硬変で、慢性アル中で、手足は壊死して、家族は出て行き・・・みたいになっちゃうんだし・・・。

 と・・・は・・・い・・・え、ホントの本音。

 OD、リスカ、あるちゅー・・・などと聞くと正直「ぎょっ」とする。その人の影にどうしようもない負のパワーが渦巻いているのに怯えるのだ。無力感よりも、明らかに怖れが上回る・・・。下手すると飲み込まれる。友達レベルではどうしようもならない。そしてしばらくすると音信不通になってしまったり、二度と会いたくなくなってしまったり・・・。

 自分がうつ病気になって、直って、時々彼らがどうしているかを思い出す。

« ぜっふちょー | Main | やるぜトレーニング(決意) »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ココロの病へ:

« ぜっふちょー | Main | やるぜトレーニング(決意) »