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2004.11.06

スーザンと9人のこどもたち

 ゴールデンタイムにNHK教育を見るあたくし・・・

http://chaikenfilms.com/Frameset(films).html詳細はココ

 アメリカの某所で、障害者を養子にして生活している、スーザン・トムさんとその家族のドキュメンタリー。

 ここで、月並みなレビューを書いても無意味なので・・・。

 皮膚の疾患だったり、先天的に足が無かったり、ひどい焼けどだったり、呼吸器の障害だったり、知能障害だったり、そこそこ絵になる(不謹慎で申し訳ないがビジュアルのインパクトっていうのは障害の真実だったりするのでな。この映画のアイキャッチに美しい映像に障害者という絵が入ることもそのひとつ)ハンディキャッパーの家族が、まぁまぁ色々と揉めたり、幸せだったり、悲しかったりするわけですが、この家族の中に、1人健常者がいるのです。
彼女はカウンセリングの授業のテキスト「家族」のページを開いて、スーザンに訴える。
「私はみんなの世話をしたり、手伝いをするのが好きだけど私の話も聞いて欲しいの」
スーザンは「今日はもう遅いから、明日ゆっくり話しましょう」と言う。
彼女は「私の悩みなんて、みんなの苦労に比べたらちっぽけで・・・」と言う。

ストーリーは進んでいって、暴れん坊だった呼吸器障害の少年が死に、重篤な皮膚疾患の少年が20歳の誕生日を迎える。そのパーティでこの映画は終わる。

 ・・・私は天邪鬼だ、人間斜めに生きているさ。ふんっ。(言い訳の先出し)

 9人の重症の障害者を養子に取ったスーザンは確かに「優しい」「使命感のある」人だろう。「天使のようなママ」とどっかのレビューに書いてあったぐらいだから。

 私にはそうは思えない。ごめんな。

 重度障害の友達がいるのだが、フルタイムじゃなくたって、サシで行動するのは本当に大変だった。(ライブの時は「大変」なんて思わないけど、思い出すとえらく大変だったよ)フルタイムでケアをした時は、色々あって3日で根を上げた。
 そりゃあたしにゃぁ、根性が無いよ、愛情も乏しいよ、人間だって出来ちゃいない。でもその時にゃぁ、えらく落ち込んだ。周の対応もしんどかったのだが、対等の友達としての「出来ないことは友達だからやってやる」ってのの限界を感じたんだよね。「ママ」ならそんな限界は感じないってこともないだろう??

 そんなせーか、健常の彼女が登場した時に「ぞーっ」としてしまった。彼女が泣いたとき「救われた」すまん。

 「ママ」は、きっとなにかの力を得て(思い込みかもしれない、病的な何かかもしれないけどね)重度障害の子供達と生きることを決めたかもしれないが・・・その子供達はどうなのだろう・・・健常の彼女についてだけではない。実際、彼女の養子達は障害がある事で親が養育を放棄した子達なのだから、ケアして愛してくれる「ママ」の所に来たことは幸せなことだと思うよ・・・だけども、それを手放しで賞賛することが出来ないのね。
 この映画自体も、かなりフラットな撮り方をしているからかもしれない。

 映画としてはとても良かった。でもあたまんなかグルグルさ・・・。 

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Comments

ボランティアなんて大嫌いと言っていた人がいた。
母親がボランティアで忙しくていつも家にいなくってカギっ子だったからだって。
なんだか切ない。

私は無償の愛ってなんだかわからない。
自分がやりたいからやるというのは解るけど。
「人のためになること」をしたいというのは無償の愛なのか?
それとも自分のためなのか?

にんげんって難しいねえ。

Posted by: カンカン | 2004.11.07 01:28 AM

はぁぃ~

あたしゃ、この「天使のようなママ」が

「沢山の障害者を世話することで、自分を保っている」よーにみえたのね。
 ある種の共依存ね。
 ハンディがあるとさー、健常のヒトより「ママ」の影響(価値)が大幅に大きくなるじゃない。成長しない赤子の如くに。一般的な賞賛に値することだっりすると、さらにそれは増大するじゃない?

 無償の愛なんて存在しないのよ。何かに動かされて(共依存とか神の使命=ライツとか)何かを期待して、愛するのです。それはずいぶん健全な「愛」だと思う。

いい天気ね。

Posted by: akizo | 2004.11.07 11:39 AM

>神の使命=ライツ
いいねえ。
Have you seen the light?
Yeah!!!!!

Posted by: カンカン | 2004.11.07 10:17 PM

わはは、BBだぜ。げろっぱだぜ~

 いやね、こないだの選挙戦で、某ジョージさんが、この手の聖書用語を多用してたという報道を見てさー
 いやーな気がしたのさー。神の使命で10万人も殺しちゃぁ、溜まらんぜホント。

Posted by: akizo | 2004.11.08 10:18 AM

「共依存」
わかりやすい表現だね。
ボランティアには様々な動機があろうだろうが、する側も受ける側も何らかの形で依存関係になり、そこでお互いの利害が一致するところもあるんだろうな...。

Posted by: K's | 2004.11.08 08:56 PM

はぁい~

わはは、ボランティア熱の上昇しているこの時期に、そげんこと言ってると、たたかれちゃうぞー(あたしもだけど。ニヤリ)

 でもさ、無償奉仕!でアタマ真っ白のほーが本当は怖い。世間の常識が通じないからねぃ~。

 風邪治った?

Posted by: akizo | 2004.11.09 11:10 AM

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