寒九の水汲み・・・雪女は誰だ
寒の入りから九日目の水は最もすんでいて、腐らない。
この日に汲んだ水で酒を仕込むと最高のものが出来る。
ってことで、昨年に引き続き、新潟五泉市の菅名岳のどっぱら清水へ水汲みへ・・・。
仕事強制終了!新潟へ向かおーと新幹線に乗り込めば、見覚えのある ガイヂンが輸入ボトルビールでヤンヤカやってはる~。エビス一缶じゃおっつかないので、知らんぷり寝ていたら、口に干物を詰められる。
今回は9名のグループで、ガイコツヂン5人。日本人4人という含有率。
なのになぜ、〆に納豆を食べる!!!!ガイヂンだろうきさまらっ!!
と、新潟市内の極上居酒屋で、これまた極上日本酒を一人頭5合は飲んで、サバサンド(トルコ名物のではなく、サバの刺身にからしマヨネーズ&トーストした食パンという罰当たりな一品)に、極上刺身に、極道焼き魚。
〆の丼ものに納豆が入っていたのは痛恨事だけど我慢しよう。何しろ一人3100円。激安。
朝は少々の雪・・・と思えば、吹雪。電車が遅れていますよ。
咲花という駅からバスが出て、水汲みのスタート地点まで運んでくれます。去年以来はいて無いから、まだぴかぴかのスノーシューズにスキーパンツで行くのです。
そう、女性は10Lのポリタンク一つですから、40Lのバックパックで入ります。(随分検索していただいたみたいなので有効情報も・・・)
横殴りの吹雪。前が見えない。昨年同様、沢の入り口までタンクローリーが入らないため、全工程一往復とのこと、この吹雪じゃ仕方ない。
スキーヤーとして慣れているとは言え・・・真横に降りかかる雪は 痛い 。ゴーグルもってくるんだったと終始後悔。
きゃー とか ひー とか言いながら、テクテク登る。臨月のおなかをお持ちのガイヂン(男性ですがな念のため)が、雪にアローを引くものの一瞬で消え去る。
喜びの歌に雨に歌えば、カントリー 歩きながらだと案外演歌は出ないものです。ネタが尽きて、発声練習の今コーネまで・・・。そうよ、顔を動かしてないと凍るのよ!!!
沢を登って、どっぱら清水に到着。外人は地元放送局に大人気。あたしゃ、一応映っちゃいけない身の上なので。おとなしくしている。ついでに局アナさんに集合写真を撮ってもらう。ありがとう。
帰路は10Lの水を背負って歩くわけだけども、案外10Lはイケル。20Lは無理だけどあと5Lはイケル。来年はペットボトルを潜ませていこうかしら。
何度かこけたけど、雪が深いのでそんなに痛くない。昨年はアザを作ったから、「今年は楽ですよ」なんて口走るが、今朝目が覚めたら、ヒジとヒザにアザがありました。
巨漢のガイヂンのフォローは不能なので、なによりスタコラ山を降りる。風はだいぶ収まって行きよりも楽。
「今年は最悪だ」との言葉を何度も聞く。昨年も「大変だったでしょう」となんどもねぎらっていただいたが、どういうことか、今年はもっとひどいらしい。
晴天の年もあるとゆーから、何者かが雪女かイエティか・・・。
水をタンクに注ぐ。水は青い。旨い酒になるんだよ。と、トン汁を頂く。
産○新聞の記者と称するバ○者が、酒蔵の親分にインタビューをしている横で、トン汁を突付いていたから、心穏やかじゃない。
始めに聴こえたのが「日本酒の若者離れを危惧してのイベントですか?」だ。この水汲み、今回で19回目、年齢のモードは60代で、見渡せば分かるような内容だ。店主が「そーでなくて・・・」と話し始める。私は「素人か?作業してるんだから、邪魔しないであげてよ・・・」と思う。
コシ端麗(酒米)を使って・・・と今後の酒造りについて話しても、酒米というものを知らない様子で、遅々として話しがすすまない。挙句「寒九」の説明を親分がし始めたときには、涙さえ出る・・・。そんなことも知らんで、何がインタビューだバカモノ!!!
しかして、ガイジン部隊が到着して、インタビューを受けるわけで、そこで○経新聞と名乗ったもんだから、トン汁噴出さんばかりでありまする。
私もインタビューをする身の上として・・・抹殺したいね。こいつ。プロだろ?本当はアタシだって、親分に挨拶したかったんだ。一言「今年も美味しいお酒をよろしくー」と言いたかったんだよ?
して、温泉、宴会。
宿泊の予定であったが、他の日帰りの皆を送った後であったが、今日の電車の運行に一切の保証が無かったため、宿泊は取りやめ、そのまま眠れるように着ていた寝巻きに毛が三本のかっこーのまま、五泉の駅まで運んでもらう。
相方は置き去り。
待つこと30分。新津の駅まで移動。新津から新潟まで・・・2時間オーバーの時間がかかる。
女子高生が「あーあしたのあさはだめだわー」と言っている。実際今朝はラッセル作業の為在来線はと運休していたとのこと。
新幹線のチケットは買いなおし。随分余計な銭を使ったが、仕方あるまい。
では、また来年。
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Comments
うらやましい。楽しそう。死なない程度の吹雪大好き!
で、思い出話。むかし某評論家さんと彼の事務所で仕事していたら、とった電話の30秒後に無言のまま電話切った。
「あれ? 間違い電話ですか?」
「いや、バカだから切った」
「だれですか?」
「アサヒ」
別のときにインタビュー受けたときも、途中から黙っちゃった。目の前のインタビュアーが何を言っても、答えない。こえーよー、こっちもバカなら負けていないんだからな。仕事中に黙られたらどーしよーと、そのときいっしょに仕事したジャンルに関して一生懸命勉強しました。
と、思い出話。
大雪降らないかなあ。何年か前土曜のC.R. 先生のヘアのとき、大雪で山の中のトレイルで、むちゃ楽しかったよ~。
Posted by: | 2010.01.14 02:05 PM
いやぁん、ほんとに楽しそう!
これで、この一年、うまい酒が飲める飲めるぞってもんだねい。
行きの新幹線の有様が目に浮かぶ・・・(- -;)
Posted by: とんぼぃ | 2010.01.14 02:52 PM
楽しそうだね。
このイベントは、この仕事をしている限り参加できないから、うらやましい。
Posted by: okurala | 2010.01.14 06:24 PM
小雪なら降らせたことがあります<ばーぢんへあん時
大雪だと心得て走るなら愉しそうだな。完全装備で~。バカさ加減がパワーアップ!
酒飲みのイベントとして、ひっじょーに魅力的なのはご覧の通りですが、その土地のお祭とゆーか、儀式なので、他の土地のものは敬意をもってお邪魔しなきゃなぁ~と思います。
あくまで私はヨソの人。
雪の中、山を登って水を汲む。で「ご苦労様」といって頂く。
でもその実一番大変なのは、水汲参加者が歩く道を確保して、ロープを引いて、大雪の中水源で待ってくれる主催者なので・・・。
年に一度ふらりと現れて、大酒食らって騒いで帰る者は、そのことをよくよく忘れてはならないと思うのでした。
一人で移動した時間にちょっとだけ地元のお話しが聴けたのだ。我々なんてオマケです。
もちろん、来年も行くだっ。
Posted by: akizo | 2010.01.15 12:33 PM