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2010.02.01

痘痕 いや アバター

 疱瘡~疱瘡神~。(中年はしつこい)


 表現のターニングポイントになりそうな映画なので、見に行かねばなるまい。ぼーとした期待と、ちょっとした義務感。
 
 アイマックスシアターに行くべきなのだろうが、川崎は精神的距離が遠い。席も取れない。
 池袋へ。

 レンズの間にセンサーが入っていて、シャッター切り替えのよーにして、立体にみせるとゆーのだから、レンズの間に指を置けば、乱視のあたしにゃ見慣れた風景。

 満員のお客さん。開始前の立体チェック用の、ピクサーアニメーションが可愛い。蜂がいい。アジア系バージョンなのかな?
 
 つくば万博以来の飛び出る映画。

開始。
 矢を射りたいんだなぁ~とか、なんか散らしたいんだなぁ~とか。

 当初語られる、テーマは私好みでちょいとウキウキ。ドラゴンフルーツもおいしそうで、イイ感じだ。
 悲しき熱帯・・・昨年みまかった、レビストロースへのオマージュではないだろうけども、ピピピっと毛が立つ。
 主人公の失われたカラダと与えられたカラダとゆーのも、好みのテーマだ。

 が、熱帯風の雑木林に竹は生えんだろうよ?植生おかしくねぇ?
海のものからインスパイアされた生物も、サーペンタインダンス(古典的ストリップダンス)を彷彿とさせる虫も、クラゲ風の精霊も、なにやら手垢が付いた感じ・・・。
 原住民のデザインはネコ型人類と恐竜型人類を足して2で割った様子で、どこかで見たことがある風。シガニー・ウィバーのモデリングに力が入っているのは分かった。主人公も次第に筋肉が付いてきたりして、それはイイ。

 ディスカバリーチャンネルで、地球以外の生物のいる星を想定して、クジラサイズの生物が空を舞い、電気系統を持った菌類の巨大な森が広がる・・・とゆーのを見ていたからか、意外とSFに浸されていたから、衝撃が少なくシニカルな捉え方になっているのかもしれない?
 いや、ディスカバリーチャンネルの特集ほど、説得力があるわけでもなく(ドラゴンのデザインは実に珍妙だ)ディフォルメが微妙に古いとゆーか、ティピカル過ぎるとゆーか・・・ありがちな感じがして、ビジュアルからはそれほど盛り上がらない。
 植物と動物の一つ一つが環境として調和してない感じ、要所要所で変な気分になる。

 ディズニーランドとゆーよりも、豊島園のアフリカ館を思い出す。

 なにやら変な感じ・・・。

 スクリプトがひっじょーに粗雑で、主人公やらヒロインの感情の推移を荒っぽく説明するので精一杯という様子。サブキャラの価値観の変化や、悪役が悪役たるところには殆どふれられない。(大佐の力技はイカしてた)

 ええええ?と思ってもフォロー無く強引にストーリーはすすむ。


 死は全て悲しい とか 射止めた動物への儀式 とか そういうメッセージが、散らされる割りに、結論はジェノサイド。暴力。腕力。バイオレンス。


 後半の1/3はバイオレンス・・・。ドンパチ。地獄の黙示録。そのネットワーク系星人の生死観と人のソレとは違うはずなのに、同じ土俵でドンパッチ(--)
 んががっ。

 飛び出す演出に最適ななミサイルに火炎放射器・・・鷲掴みされて放り投げられる人。奇声を上げて闘う星人は、古典的ウェスタン!!つーか、2代目のモデル思いっきりジェロニモじゃないの??大佐はバッファロービルだったのか。

 FOXだもんね、正しい戦争はあるんだっ!平和の為の戦争!!!って言うのは使命だよね?


 あたしを、ここから出してくれー、頼むからここから出してくれー、ジタバタ。視覚刺激が強いので、居眠りこいて流すことも許されない。


 すすり泣きが聴こえる中「げげげ」とか「えぇえ?」しか出てこない。(心の中でですよ)

 ケチャを思わせる円陣とクラシックの音調で歌われる歌も、畳み掛けるようなカタルシスの操作も・・・うえぇえ~ん。とろーん(マレーシア語で HELP)

 3Dの新技術をもってして、ミサイル ちゅどーん とかされちゃうと、変に納得しちゃうじゃないですか!!美しいCGで疑いの無い、流行のカラダを駆使したら、キレイだとか思っちゃうじゃないですか!
 
 あぶねーあぶねー。

 ガンヘッドで戦う大佐はよかった。大佐はすごかったぞ。うん。大佐が出てくるとあやふやな空気がビッと締まるんだよな。うん。ドクターとたった二人で、空気感を維持していた感じね。


 次第に人っぽく描かれる星人とか、テクニックの粋なのは分かったけどさ・・・

 でんぢゃらす。実に。

 えぇ、私ヒネくれていますから。
 
 

 

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