あなたの愛する人が末期がんになったなら

　早く書かなきゃ
　なるべく早く書かないと･･･

　と思っていて、かれこれ4ヶ月近くになってしまった。

　もし、あなたの愛する人が、末期がんで、手術や、放射線等での根治が望めないのなら、

　食事療法は、絶対にやめなさい。

　何を今更？と言われてしまいそうだけど、半年前に相方のガンがわかって、食事療法にアディクト（依存だ）した。私は。

　死の恐怖から逃れるために

　　　　　　　　　　　　　　　　依存したんだ。昨今、巷で流行っている、ハヤリモノの食事療法に。

　ただ、自分が恐怖から逃れるためだけ。こうすれば大丈夫なはずだと思い込んで楽になりたかっただけ。それは、本人の為のものではない、完全にワタシのエゴイズムだ。

　末期のガンは、玄米食べたぐらいじゃ治らない。

　野菜食ったからって、ガン細胞はびくともしない。

　全身に散らばって、爆発的に増殖しようとするガン細胞を食事変えたぐらいで止められるものか！

　塩分減らして、野菜メインの食生活は、普通に体にいい。
　手術をされた後の再発防止には役に立つだろう。

　でも、爆発してしまったガン細胞を食事だけで止めることは出来ない。

　ならば、好きなものを好きなだけ食べさせてあげるべきだった。
ケンタッキーを好きなだけ食べさせてあげればよかった。

　本来すべきことは、末期がんというタイマーを渡されたのだから、そのタイマーを直視してこうどうするべきだった。

　頭の片隅で、ちらちらとしていたけれど、絶対に見ないようにしていた。状況が悪くなってからは、意図的にマスキングして無視し続けた。

　このことを考えると、いつもいつも死にたくなる。死んで詫びたいと思う。でも死んだ先に相方が居ないから、死なない。

　相方を　　　　　　　　　死にそうな気　　　　　　　　に　させなかった。

ただ、それだけ、その一つの効果だけはあったと思う。

　大型書店の、ガン関係の書棚には近寄らないようにしているが、小さな本屋の実用書にさえ平済みされているのを見ると、いたたまれなくなるんだ。