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2011.03.02

夢で

 夢は、頭の中で雑多なメモリーの整理が行われてた、断片を覚えていて、それについて、適当なストーリーを後付したもののこと。

 ノウミソの中で行われている劇場の手順として現在分かっていて、確からしいことは↑だそうで・・・

 従って、私が見る夢は、私がどこかで見た映像やらエピソードを、適当に繋ぎ合わせて、適当なストーリーをでっち上げたものに過ぎない。

 そして、乏しい想像力はいくつかの定型を作り上げる。

 この二つでおおむね説明できる。或いは、そのバリエーション。

 彼の死の原因は私との結婚にある
 彼はそのことで、後悔している(恨んでいるかは分からない)
 
 そもそも、結婚だったかどうかさえ怪しいが。私と結婚した事で、のばぐは肺がんになって死んだ。本当は別に結婚したい相手がいたのだけれども、同情とかそういうもので、いや面倒になって、誤って、私と結婚してしまった。
 私と結婚したときに、ガンになることは決まっていたんだよ⇒ガン細胞は長年かけて成長するから、これは科学的正しい

 先頃、この定型文に私は意見してみる「君はそういうけれど、自分の想いをないがしろにして、アタシで妥協なんてするから、ガンになって死んじまったんじゃないか!」
 この構造は「だから、いじめられるんだよ!」と同程度に、一切の愛情も優しさも無い。その上、そう言わせているアタシは、死者に対して、生者が絶対的な優位性を持っていると確信しているかのようだ。

 以上、すべからくワタシのノウミソが作った根拠のないストーリー。
 

 先週。分割協議書に捺印をしてきた。受理されたらば、これで相続が完了する。
 新橋で一杯引っ掛けるか、東京マラソンの前のHASHに参加するか・・・そんなことを考えて出かけたが・・・、10分足らずで手続を終わらせて事務所を出たが・・・。もうなにも出来なかった。
 夫婦別姓不許可の違憲裁判の原告とのランチもサボってしまった。

 相続を終わらせないと終わらせないと!と焦っていたが、終わると、のばぐとの関係も終わりそうで、これが恐ろしい。


 現代社会は死者との付き合いをセグメントする。混在した状態を避ける。私は、ある程度は混在してもよいとされる。その強度は時系列で下がる。

 生者の優位性を主張する割には、生きていることの価値が墜落している。ただ生きているだけで、なにがエライものかよ?!と言いたい。

 知らぬ世界で証明も出来ないから、あの世は無条件で楽園だ。いい生活しているのだろう・・・いやぁ、「生活」はないのか・・・。

 気が付けば去年の今頃は、夫婦別姓の決起集会に行っていた。のばぐは「息苦しいから出かけたくない」と言って来なかった。
 その週末に、顔が腫れた。その2週間後にガンが分かった。それから3ヵ月後に彼は死んだ。

 アタシは、法律婚をして、悪さの出来なさそうな名前になって、限りなく怪しげな、妻などというには限りなく無理のある3ヶ月を過ごして、なんでか寡婦になり、適当なストーリーをでっちあげて夢を見る。

 君の声も、君の気配も、まだ聴こえるし、感じることが出来るのだが。

 なにしろ、あれから1年経ってしまった。


 

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