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2012.10.23

アナタとアタシの物語はヒトツの標本ではない

 今朝のニュースに、病院ごとの5年生存率のネタが出ていたから
 もうずいぶん、逃避していたから。

 亡くしたすぐは、自罰的にオロオロやってたけれど、少し正気に戻ったら、あんまりにボロ負けだったものだから、ひどくコテンパンだったから、思い出すのも嫌になって逃避していた次第。 というわけで、5年生存率。

 統計で飯食ってる私だが・・・表題。

 
 肺がんはやっぱり予後悪いよね・・・とほっとする。私が負けたのは仕方なかったと思いたい。

 乳がんはずいぶんいいんだな・・・けど、長らく患うという方が残酷に思えたりする。
 ステージも違おうから、調査に協力した病院は良心的だな・・・と思う。医療統計って全数(であることが多いと研修で一緒になった医療関係者から聴いた)だから怖いよな。

 統計数字は科学的客観性を与えて問題を解決するための材料として重要。

 しかして、全ての患者と家族は・・・表題。

http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/seizonritu.html

 今数字を見ようと思い至ったのは、正気に戻った証拠といえるかいえまいか。

 そう、当事者は・・・ステージの進んだ状態の患者と家族にとっては、統計なんてどーでもいいのだ、むしろ腹立たしい数字であってそれをどうにか覆したいと奔走するのだ。
 そしてお別れまでの大切な時間を余計な 詐欺まがい のものに費やして、一番大切な事に注力できないまま、失うのだ。永遠に。えぇ、アタシがそうだったんだから。思い出すと身震いするわ、死にたくなるわ本当に。
 

 でもね、数字だけ ポイッ と渡されるからそういうことになるって言い分けさせてよね。転移性脳腫瘍をγで処置した時のお医者は話してくれたけど、今思い出しても結構乱暴だったぞ。役には立てることは出来なかったけど、今となってはわざわざ教えてくれたのは分かるんだけどね。
生存曲線見せて、今ここ、半年立ったら%一桁。もう時間は無いよ。子供作らなかったの?ってさ。ちょっとダメージでかすぎたわ。
 
 もし、千駄木のお医者を信頼していたら、一週間前に急変するかもしれません。と言われていたのを無視しなけかったかもね。私がそれを受け止められる知性と理性を備えていたら・・・もし、事実を受け止められる余裕があれば。例えば、支えてくれる周囲や、 もう 絶対的に 時間があれば。
この数字は役に立つのかもしれない。
 
 ドラッグラグとか標準治療への偏重とかホスピスとか在宅治療とか・・・まーぜんぶひっくるめて、ガンになること、ガンで死ぬこと、ガンの人を見送ること、

 乳がんのことちょろっと書いたけど、ちょっと考え詰めると、乳がんだろうが肺がんだろうが前立腺がんだろうが・・・同じでね。ガンだろうが脳卒中だろうが。。。

 まぁ、要するに生きること。生きることは一人一人に渡された物語。当事者達の物語なんだな。

 何が言いたいのやら。


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Comments

解釈:あたしは堂々とあたしのストーリーを自覚して宣言できるようになった。誰に気兼ねすることなく。たぶんそれは、アナタとワタシの物語が終章に近づいているってことだわ。さみしいな。

Posted by: あたし | 2012.10.25 12:00 AM

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